この記事ではVxRailログバンドル(VxRail Support Bundle)の作成方法を紹介します。
VxRail ver 4.5.x/4.0.x/3.x
VxRail Support Bundleとは、VxRailの管理コンポーネントであるVxRail Managerが保持している情報を一括して取得するログです。
主にVxRail Manager GUI上のエラー、VxRail Upgradeやノード/ディスク追加時のトラブルシューティングで利用されます。
手順
1. administratorアカウントにてVxRail Manager GUI(htttps://<IP or FQDN of VxRail Manager>) にログイン
2. 左メニューの構成(Config) >
画面上部の一般(General)タブ (バージョンによっては"全般"と表示されています) >
ログコレクション配下の"新しいログバンドルの生成(Generate New Log Bundle)"ボタンをクリック
3. ログが作成されるとポップアップウィンドウが表示されるので、ログをローカルPCへダウンロード
VxRail ver 4.7.x/4.5.3xx
VxRail GUIから採取できるログが強化されています。
取得頂くログに関して、サポートより個別に指示させて頂く場合があります。
VxRail Manager | これまでVxRail ver 4.5以下で採取できていたVxRail Managerログバンドルです。 |
vCenter | vc-support。PSCログは含まれません。 |
VMware ESXi | vm-support。 |
iDRAC | TSRログ(Dell Model Only)。 |
PTAgent | 各ESXi上に存在するPTAgentの詳細ログ(Dell Model Only)。 |
vm-supportやiDRAC,PTAgentの採取はnode単位で指定取得が可能です。
取得したいログコンポーネントにチェックしたら、[生成]をクリックします。
ログ収集が完了すると以下通りGUIに反映があるため、[ダウンロード]を押下してログファイルを入手してください。
VxRail ver 4.7.1xx
VxRail ver 4.7.100から、VxRail ManagerがvCenter Pluginの一部として実装されています。
手順:
1.html5 Clientへアクセスし、左ペインの[クラスタアイコン] > [設定]タブ > [VxRail > トラブルシューティング]欄を
クリックし、"ログ コレクション"を開き、右上[作成]を選択します。
※旧来のVxRail Manager GUIアクセス方法( https://<VxRailManager_IP> ) で開こうとすると自動でリダイレクトされ、html5 Clientが開くようになっています
2.ログファイルに含めるデータを選択します。VxRail ver 4.5.x/4.0.3xxと同じデータを個別に選択可能です。
取得するログを選んだ後は[生成]をクリックします。
過去に複数ログを採取してVxRail Managerのログディスク容量がひっ迫している場合、
クリーンナップタスクのポップアップが表示されます。[許可する] を選択するとこれまで取得した過去のログが自動的に消去され、
収集が開始されます。必要な過去ログをローカルに保存していない場合、事前にダウンロードしたのちに新しいログを収集するようにしてください。
3.正常にログが生成された後は対象のラジオボタンにチェックし、[ダウンロード]をクリックすれば、
ログのダウンロードが開始されます。
※VxRail Manager DB dumpの取得(サポートエンジニアからの指示がなければ不要)
VxRail Managerは、アプライアンス内部でクラスターの稼働状態、各種ジョブのステータス等をDB管理しています。
調査の際にはこれらのDBのダンプ情報を確認する場合がありますが、
特定の世代より古いバージョンではDBダンプがVxRailログバンドルに同梱されません。
サポートエンジニアからの指示があった場合は下記の方法でDBのコピーを取得ください。
※※Step5. 以後の手順ではESXiホストに対しscpファイル転送を行うため、ESXiにSSHが有効化されている必要があります。
SSH有効化手順については下記をご参照ください。
・手順
1. vSphere Web ClientからVxRail Managerの仮想マシンコンソールを開き、rootとしてログイン
2. SUSEのGUIデスクトップが表示される
3. [XTerm]を選択し、ターミナルが開く
4. 以下コマンドを実行する
#DBのコピーをVxRail Managerの/tmp配下に作成
# pg_dump -U postgres mysticmanager > /tmp/db_mysticmanager_bk
# pg_dump -U postgres marvin > /tmp/db_marvin_bk
# pg_dump -U postgres spring_batch > /tmp/db_spring_batch_bk
作成したファイルの権限を設定
# chmod 755 /tmp/db_mysticmanager_bk
# chmod 755 /tmp/db_marvin_bk
# chmod 755 /tmp/db_spring_batch_bk
5. scpコマンドを利用して、任意のESXiホストの/tmp配下へログファイルを転送
# scp /tmp/db_mysticmanager_bk root@<任意のESXiホストのIPアドレス>:/tmp
# scp /tmp/db_marvin_bk root@<任意のESXiホストのIPアドレス>:/tmp
# scp /tmp/db_spring_batch_bk root@<任意のESXiホストのIPアドレス>:/tmp
6. SCPで転送先に指定した任意のESXiホストに、WinSCP等のファイル転送ソフトやコマンドラインのファイル転送を用いて、各種DBのコピーをローカルへ保存
7) ローカルへ保存後、VxRail Manager/ESXiホストのそれぞれに保存されている3つのログファイルを、rmコマンドで削除
以上